高度な設定
「Windows Vista」サポート終了まで残り2カ月、速やかな移行を

 

「Windows Vista Service Pack 2」の延長サポート期間が終了する4月11日まで、残り約2カ月となった。延長サポート期間が終了すると、脆弱性が発見されても修正プログラムが提供されなくなるため、利用者は速やかにOSを移行する必要がある。


なお、Windows Vistaの後は、続いて「Windows 7」が2020年1月14日、「Windows 8.1」が2023年1月10日、「Windows 10」が2025年10月14日でそれぞれ延長サポートを終了する予定であることが公表されている。

■Windows Vistaには発売以来、累計で1032件の脆弱性、サポート終了後にも新たな脆弱性が見つかる可能性も

Windows Vistaのサポート終了を約2カ月後に控え、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が2月10日、速やかな移行を呼び掛ける勧告を出した。

IPAによれば、Windows Vistaを対象とした脆弱性対策情報の公表件数は、例外的に少なかった2014年を除き、2010年以降は毎年100件を超え、Windows Vistaが発売された2006年からの累計では1032件の脆弱性が登録されている。

脆弱性は減少するどころか、むしろ継続して発見され続けており、サポートが終了する4月11日以降にも、Vistaが影響を受ける脆弱性が発見されることが十分考えられる。その場合にも、脆弱性が修正されるのはWindows 7以降のみとなる。

IPAでは、脆弱性はソフトウェアに必ず潜在しており、脆弱性が完全になくなることはまずありえないとしており、こうしたOSの利用を継続すると「PCの乗っ取り」「機密情報の漏洩」「業務停止」といった円滑な事業継続を損なうリスクが発生する可能性があるとして、OSの移行を強く促している。

このほか、10月10日に延長サポート終了を迎える「2007 Microsoft Office Suite」についても、公表されている脆弱性対策情報が127件に上ることをIPAでは指摘。Windows Vistaと同様にソフトウェアの移行を促しており、企業の担当者には移行計画の立案と、予算の策定・確保を行うことを推奨している。

Windows 10 MobileはモバイルOSとしての基本的な機能を備えているだけでなく、タッチパネル搭載のWindows 10パソコンに近い操作感で利用できるのが特徴だ。本連載ではWindows 10 MobileのTipsのほか、OSを取り巻く旬の話題などを紹介する。


■開発者とユーザーのコミュニティスペースとなる「フィードバック Hub」

Windows 10はサービシングモデルとして年に数回の大型アップデートを適用するCurrent Branchの他に、月に数回の更新を行うInsider Previewというモデルを用意してきた。参加者は意図しないバグの発生を回避しながら新機能を検証し、「フィードバック Hub」を通じて、Microsoftへ意見や要望を送っている。そのため「フィードバック Hub」はWindowsインサイダー専用アプリのように思われがちだが、Windows 10 Mobile バージョン1607を使っている一般の利用者も使用可能だ。

Windows 10 Mobileの初期設定で「フィードバック Hub」から新着情報などを閲覧できるが、Microsoftへ要望を送り、他のインサイダーと意見を交わし合うには、設定の変更が求められる。同機能を利用するには、「設定」アプリの[プライバシー]-[フィードバックと診断]画面から設定する[診断データと使用状況データ]の送信範囲として、[拡張]もしくは[完全]項目を選択しなければならない。

設定項目の差異は[フィードバックと診断の設定の詳細]をタップすると表示されるWebページでも確認できるが、[基本]項目で送信するデバイス情報やソフトウェア情報などに加えて、[拡張]はWindows 10 Mobileの使用状況に関するデータを収集。[完全]はシステムやアプリがクラッシュした際のメモリーダンプなどが含まれる。

Microsoftは設定を変更する理由を記載していないが、利用者も想定できない部分に潜むバグをあぶり出すため、動作環境情報などが幅広く必要になるからだろう。このように「フィードバック Hub」を利用するには、プライバシー設定の変更が必要になることを、あらかじめ承知してほしい。

「フィードバック Hub」では、他のインサイダーが投稿した意見に対する投票([そのコメントに一票]をタップする)やコメントの追加、自身の意見や要望を投稿できる。自身の環境で発生している問題をテキストボックスから検索し、自身の環境でも発生しているバグに関する投稿があれば投票、同類の投稿がない場合は意見を投稿可能。Microsoftの開発チームが投稿を読んで、場合によってはコメントが返ってくることも。以前、日本マイクロソフトの関係者にこの辺りの話を伺ったところ、『厳しい意見には心が折れることもある』と吐露していたので、適切かつわかりやすい意見を投稿するように心掛けてほしい。

米Microsoftは1月13日(現地時間)、「Windows 10」で今春実施予定の次期大規模アップデート「Creators Update(コードネーム:Redstone 2)」で追加するゲーム関連の新機能について発表した。

「Beam」でのゲーム実況はPCでも可能([Win]+[G]→配信ボタンで起動)

ゲーム実況機能「Beam」については昨年10月に紹介されているが、この機能がXbox Oneだけでなく、PCでも利用できることがはっきりした。PCでは、[Win]+[G]のショートカットキーでゲームバーを表示し、配信ボタンをクリックすることで開始できる。

Beamは、Microsoftが2016年8月に買収したインタラクティブゲーム実況サービス企業Beamのサービス。Windows 10に統合されるので、別途アプリをインストールする必要はない(Xbox Liveのアカウントは必要)。

ゲーム高速化機能「Game Mode」はWin32ゲームもサポート

「Game Mode」は、PCでのゲーミング性能を強化する新機能。具体的な仕組みや適用方法についてはまだ説明されていないが、この機能でPCでのゲームプレイが快適になるとしている。

XboxおよびWindowsプラットフォームのパートナーディレクターを務めるマイク・イバラ氏は自身のTwitterで、この機能はUWP(Windows Storeで販売するユニバーサルアプリ)だけでなく、古いWin32のゲームもサポートするとツイートした。

なお、Game Modeは1月12日配信の開発プレビュー版「Build 15007」でメニューは表示されるが、まだ機能しない。

この他、Xbox Oneの「Guide」機能の改善、Xbox Liveのソーシャル機能の向上、「World of Tanks」などでのトーナメント機能などが追加される。

Creators Updateの具体的な日程はまだ発表されていないが、米MSPoweruserによると4月の可能性が高いという。

米Microsoft Corporationは9日(現地時間)、Windows 10の最新プレビュー版「Windows 10 Insider Preview」Build 15002を“Windows Insider Program”の“Fast”リングの参加ユーザーに対して公開した。今回はPC版のみのリリースとなっている。
 

■タイルフォルダー機能が追加されたスタート画面

Build 15002に盛り込まれた変更は多岐にわたる。まず、スタート画面にタイルフォルダー機能が追加された。Windows 10 Mobileではおなじみの機能で、タイルを他のタイルへドラッグ&ドロップするとフォルダーが作成され、複数のタイルをコンパクトにまとめられるようになる。

■共有機能がリファイン

さらに、OSの共有機能がリファインされ、共有先のアプリケーションリストがサイドパネルではなくフライアウト(ポップアップ表示されるパネル)で表示されるようになった。Windows 8.x時代の“チャーム”を継承したデザインを廃し、よりスムーズにコンテンツを共有できるようになっている。

■高DPIサポートも改善

また、デスクトップアプリの高DPIサポートが改善されたのも大きな変更点。前ビルドで「Microsoft Management Console(MMC)」がスケーリングに対応したのに続き、本ビルドでは「パフォーマンス モニター(Perfmon)」が高DPI環境に対応した。個々のアプリケーションに関しても、スケーリング方法を設定する機能が追加。実行ファイルのプロパティ画面からスケーリング設定を上書きして、スケーリング非対応のデスクトップアプリが高解像度ディスプレイでボヤけて描画されるのを防止できるようになった。ウィンドウをリサイズする際のアニメーションや、モニター構成を変更した場合のデスクトップアイコンの配置なども改善されているという。

■デスクトップの指定領域をキャプチャー可能に

そのほかにも、「OneNote 2016」で人気を博していたスクリーンショット機能がOSへ統合。[Windows]+[Shift]+[S]キーでデスクトップの指定領域をコピーしてクリップボードへ張り付けられるようになった。また、[ネットワーク]フライアウトから簡単にVPNへ接続できるようになったほか、タスクバーのカレンダーで太陰暦がサポートされるなどの改善も盛り込まれている(中国語環境のみ)。

■「設定」アプリにも多くの改善、“Apps”画面などが追加

このようにOSの機能やオプションが大きく拡充されたことに伴い、「設定」アプリにも多くの改善が盛り込まれた。

まず、“Apps”画面が追加された。肥大化した“システム”画面から、アプリケーションのアンインストールなどを行う“アプリと機能”や“既定のアプリ”といった項目が移設されている。そのほかにも、画面の右側にパネルが追加。サポートや関連する項目へのアクセスが容易になった。また、詳細ページへ遷移した後もカテゴリが見出しとして掲載されているので、現在どのカテゴリを閲覧しているのかを容易に把握できるようになった。

さらに、個々の設定ページに関しても多くの変更と改善が盛り込まれている。

たとえば“デバイス”カテゴリには“Bluetooth & other devices”という画面が追加され、ここで周辺機器を一元管理できるようになった。また、「Anniversary Update」で導入されたクロスデバイス関連の設定が“プライバシー”カテゴリの“全般”ページから、“デバイス”カテゴリに新設された“Cross-device experience”へ移され、“My Device Only”と“Everyone”を切り替えられるようになった。

また“ディスプレイ”画面が刷新され、この画面から直接解像度の変更が行えるようになった。目の疲れや睡眠障害を引き起こすともいわれている“ブルーライト”を低減する設定も追加されており、日没時刻や指定時刻で有効化できるようになった。

さらに、Windows テーマを切り替える機能が「設定」アプリに追加。“個人用設定”カテゴリにある“テーマ”画面でテーマの切り替えが簡単に行えるようになった。また、“色”画面では“最近使用した色”が利用できるようになるなど、細かい改善が数多く盛り込まれている。

■“Windows Update”やペン入力・日本語入力周りの改善も

そのほかにも、“Windows Update”やペン入力・日本語入力周りの改善、点字サポートやナレーターの機能向上といったアクセシビリティ機能の強化、「Windows Defender」のオプション拡充、「Hyper-V」仮想マシンを作成するウィザードの追加、タッチパッド対応の強化といった変更が盛り込まれた。また、プレビュー版のエラーと正式版のエラーを区別するために、プレビュー版では“ブルースクリーン(BSoD)”が“グリーンスクリーン(GSoD)”へ変更されたほか、一部のデバイスで電力消費量を削減するための機能が試験導入されている。


今回は、この休暇時期に出てきた小ネタをまとめて紹介したい。

●2016年末のBuild 14997に新たな変更点

おさらいすると、2016年末の記事では以下の4つのポイントを紹介した。

・Build 14986がFast RingおよびSlow Ring向けの最新ビルド
・一部のInsiderに配信されたBuild 14993はWindows 10 IoT Core向け
・配信前のBuild 14997という内部ビルドが外部に流出
・Microsoft社内で配信した最新ビルド(Canary)はBuild 15000.1000

その時点では「Build 14997はマイナーチェンジで大きな変更点はない」としていたが、その後の調査では幾つかの新しいトピックが含まれているようだ。

Windowsの最新動向を投稿することで知られるWalkingCatというTwitterアカウントが、Build 14997における「Game Mode」の存在を示唆している。

Build 14997では「gamemode.dll」という新しいファイルが出現しており、これがWindows 10でのゲームプレイ時にCPUなどのリソースを最優先で割り当て、OS全体の動作を最適化するものだという。

順当にいけば、2017年春にも一般向けの配信が始まるWindows 10の次期大型アップデート「Creators Update」に、このGame Modeが追加される見込みだ。

このGame Modeの狙いについて、米Windows Centralは「多くのWindows 10搭載PCでXbox Oneやそれに続くProject Scorpioのゲーム体験を楽しめるようにすること」にあると指摘している。Project Scorpioは2016年のE3でMicrosoftが発表した性能強化版のXbox Oneで、2017年の年末商戦時期に向けて投入する見込みだ。

Windows 10 for PC、Xbox One、Project Scorpioなどのプラットフォームを横断してUWP(Universal Windows Platform)ベースの共通したゲームアプリを開発できるようにする仕組みは「Project Helix」と呼ばれ、「(全てのプラットフォームで共通の)1つのWindows」を掲げるMicrosoftを象徴するプロジェクトの1つと言える。

ただし、ゲームに最適化されたコンソールのXbox Oneに比べて、PCの性能はハイエンドからローエンドまでバラバラであり、これを少しでも高度なゲームの利用に最適化された形にすり合わせていこう、というのがGame Modeの存在理由と推察されている。

「ゲームとWindows 10」というくくりでは、もう1つ興味深いデータがある。ゲーム配信プラットフォームの「Steam」はサービスに接続するユーザーのハードウェア利用状況を逐次レポートしているが、これによれば2016年12月時点での利用OSシェアは50%超がWindows 10で、3割強のWindows 7を引き離しているのだ。

2016年末の振り返り記事で「Windows 10のデスクトップOSシェアは25%弱」「多くはコンシューマーに偏っている」ということを指摘したが、比較的ヘビーなWindowsユーザーと思われるゲーマー層ではWindows 10のシェアの高さが際立っている。

今回のGame Modeの登場は、こうしたWindows 10ユーザーのほか、いまだ大きな勢力として存在するWindows 7ユーザーに対して、UWPゲームのよさをあらためて訴えることが狙いと考えられる。

●フリーズ時のブルースクリーンが廃止される?

最近、ハードウェアのトラブルに見舞われやすい自作PCに触れる機会がほとんどないせいか、個人的にほとんど遭遇することのなくなった「ブルースクリーン(Blue Screen of Death:BSoD)」だが、これが間もなくWindows 10で廃止されるというウワサがある。

とはいっても、ハードウェアのトラブルでPCがフリーズする現象自体がなくなるわけではなく、青い画面が「緑色の画面(Green Screen of Death:GSoD)」に変わるだけなのだが……。

Windows Centralは、Build 14997を使ったユーザーがBSoDではなくGSoDが出ている様子をTwitterに投稿したと報告している。これについては、当該のユーザーが写真を投稿する数日前に、米MicorosftのシニアプログラムマネージャーであるMatthijs Hoekstra氏がBSoDの背景色変更をほのめかしていた。恐らく次の更新タイミングでFast Ringのユーザーに配信されるInsider Previewでは、GSoDに変更されていることだろう。

Game Modeも含め、このようにBuild 14997では幾つかのアップデートが含まれていることが確認できたが、Fast Ringユーザーへ1月9日週以降に配信されるInsider Previewは「もう少し新しいビルド番号」なると予想している。前回の配信から1カ月近く間隔が空くことになるが、正式に配信が開始された段階であらためて検証したい。

●「Belize」という謎のサービスが間もなくスタートか

なお、Build 14997以前から既に組み込まれていた機能のようだが、Microsoftはクロスプラットフォーム環境で写真や動画を共有して楽しむサービス「Belize(ベリーズ)」を準備しているとみられる。

Microsoftのサービス専門ブログメディアである米MSPoweruseは、Windows 10標準搭載の「Photos」アプリのファイルを解析したユーザーからの指摘で、「Belize」と書かれた複数の痕跡を発見したことを報告した。

内部にはAndroid、iOS、UWPの3種類のプラットフォームに対応したQRコードの画像ファイルが含まれており、これらをターゲットにプラットフォームを横断してサービスが利用できるとみられる。このQRコード自体はMicrosoftが最近買収したHockeyAppというアプリ解析プラットフォームで使用されるもので、直接読み込んでも意味がないが、サービス内容の推測には大きな意味を持つ。

現時点ではPhotosアプリの一部に組み込まれているようだが、将来的にはUWPアプリとして独立した形でWindowsプラットフォームに提供されると考えられる。

ちなみにBelizeとは中米にある国の名称だが、現地のトロピカルなバカンスの雰囲気を思い出に……ということで写真共有サービスの名称に採用されたのかは不明だ。Microsoftの写真共有サービスは既に撤退したものを含め、さまざまな形で10年以上にわたって存在し続けており、今回はその最新ステップとなる。

この分野での動きが最近になり活発化していることを最初に報じたのは、米ZDNetのメアリー・ジョー・フォリー氏だ。Microsoft ResearchやOneDriveチームと連携する形で、同社の「Evoke Studio」がこの種の共有型サービスを開発するために人員を募集していることが2016年前半ごろに明らかになった。

このサービスの特徴は、単に写真や動画をクラウド上にアップロードして共有するのではなく、機械学習などを組み合わせて大量のデータを一括処理して最適な形に再構成する点にある。「自動化」が主眼に置かれている点が興味深い。

振り返ること2015年、MicrosoftがOneDriveストレージ容量の削減を行った際に「このままではユーザーにそっぽを向かれる」ということを指摘したが、もし仮に優れたユニークなサービスを提供できれば、ユーザーの心証は変わるだろうか。

筆者は既に、OneDriveを原稿やOffice文書の共有など軽めのファイルのデバイス間共有でしか使っていないが、魅力あるサービスをあらためて提案してくれるのであれば歓迎したい。

2016年1月から12月まで、特に筆者の印象に残っているWindows関連の話題を、その後日談を交えながら振り返ります。2016年をひと言でまとめるなら、Windows 10とWindows Server 2016に振り回された1年でした。


●1月――古いバージョンのIEのサポートが終了

マイクロソフトは2016年1月に古いバージョンの「Internet Explorer(IE)」に対するサポート提供を終了しました。2016年1月からは“製品サポート期間中のWindowsで利用可能な最新バージョンのIEのみがサポート”されるようになりました。

古いバージョンのIEのサポート終了と同じ日にWindows 8のサポートも終了し、Windows 8のIE 10はサポートされなくなりました。なお、Windows 8ユーザーは今でも「Windowsストア」からWindows 8.1(IE 11を搭載)に無料アップグレードできます。

・Windows 8、古いInternet Explorerのサポートが終了した日(本連載 第56回、2016年1月18日公開)

時期ははっきりしないのですが、2016年の中ごろから、サポートが終了した古いバージョンのIEで「サポート技術情報」(https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/番号)のページを含むmicrosoft.comの一部のページを参照しようとすると、「お使いのブラウザはサポートされていません(Your browser is out-of-date)」と表示されるようになりました(画面1)。セルフサポートで情報を必要としている人にとっては、痛い仕打ちです。

Windows Vistaの場合はIE 9(Windows Vista向けの最後のIE)に更新することで解消されますが、Windows Vistaは「2017年4月11日」に製品サポートが終了します。その後はIE 9であっても、同様の扱いに切り替わるかもしれません。

Windows XPのIE 8(Windows XP向けの最後のIE)もWindows Vistaと同様に、2016年の中ごろからサポート技術情報にアクセスできなくなりました。最近、あらためてWindows XPのIE 8から参照してみたところ、サポート技術情報はおろか、マイクロソフトのトップページにさえ接続できない状態になっていました(画面2)。ネットワークは接続されていても、DNSエラーが表示されます(実際にはセキュアチャネルのエラー(12157)が発生します)。

昨今のWebサイト側のセキュリティ強化(一部のページの常時SSL化、SSL 3.0の無効化など)が影響しているものと想像しますが、サポートが終了したOSなのでどうしようもありません。

Windows Vista以前のIEは、今後、参照できないWebサイトが増えていくでしょう。Windows XPおよびWindows VistaはTLS 1.0をサポートしていますが、TLS 1.1やTLS 1.2はサポートしていません。TLS 1.0には脆弱(ぜいじゃく)性があることが明らかになっており、すでにTLS 1.0を無効化したWebサイトが出始めています。

●2月――EMETがWindows 10に対応しましたが……

マイクロソフトの脆弱性緩和ツール「Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)」は、Windowsやアプリケーションに存在する未パッチ(未修正)の脆弱性を悪用した攻撃リスクを軽減するセキュリティツールです。

EMETを導入すると、“副作用(性能が低下する、攻撃ではないのにシステムやアプリケーションがクラッシュするなど)”に悩まされることもありますが、最新のWindowsよりもセキュリティ機能が乏しい古いWindowsのセキュリティ機能を補完してくれます。

2015年11月のWindows 10リリース時に最新であったEMET 5.2は、Windows 10をサポートしていませんでした。2016年2月にリリースされたEMET 5.5で、ようやくWindows 10に対応しました。ただし、Windows 10にはEMET由来のいくつかの機能とともに、Windows 10だけの新しいセキュリティ機能(「デバイスガード」や「資格情報ガード」など)が組み込まれているため、Windows 10でEMETは不要という意見もあります。

Windows 10はEMETに頼らずとも安全?(本連載 第58回、2016年2月17日公開)

EMETの最新バージョンは2016年11月リリースされたEMET 5.52ですが、同時にEMETの今後に関して重要な発表もありました。EMETのメジャーバージョンはEMET 5.xが最後になり、次期バージョン(EMET 6.0)は提供されません。

・Moving Beyond EMET[英語](Microsoft TechNet)

EMET 5.5xのサポートは、当初「2017年1月27日」まで提供されることになっていましたが、次期メジャーバージョンの提供がなくなったことを受けて、18カ月延長されて「2018年7月末」までになりました。それでも、2018年8月以降はWindows 7やWindows 8.1の製品サポートが終了する数年前にサポートが終了します。

EMETは定義ファイルに依存するツールではないため、サポートが終了しても機能しなくなるわけではありませんが、不具合があっても修正されることはなくなります。また、ダウンロード提供も停止されることになるのでしょう。

ちなみに、メインのPCを全てWindows 10にアップグレードした筆者はというと、EMETは使用していません。Windows 10の仕様やバグに加えて、EMETの副作用に振り回されるのは御免です。

●3月――Office 365 ProPlus、3つの更新チャネルが出そろう

Windows 10をはじめとするいくつかのマイクロソフト製品には、「更新ブランチ(Update Branch)」という考えが導入されるようになりました。Windows 10には、コンシューマー向けの「Current Branch(CB)」、CBの約4カ月後に提供されるビジネス向けの「Current Branch for Business(CBB)」、ボリュームライセンスを通じて提供される「Long Term Service Branch(LTSB)」の3種類のアップデート方式があります。

Office 365 ProPlusのWindows向け「Office 2016」には、コンシューマーやOffice 365 ProPlus以外と同じ「Current Channel」、既定の「Deferred Channel」、次のDeferred Channelの新機能を先行提供する「First Release for Deferred Channel」の3つがあります。システム管理ツールである「System Center Configuration Manager」も2015年末から、数カ月ごとに新機能が追加されるCurrent Branchと、System Center 2016に含まれるLTSBの2つがあります。

この更新ブランチという考え方は、スタートして間もない頃は、実際どうなのか分からない部分がありました。スタートしてから変更されたところや、今後、変更されるかもしれないところもあるので、現在でも更新の仕組みとして明確になっているのかと問われれば、何とも言えません。

Office 2016バージョンのOffice 365 ProPlusは、2015年9月末に正式リリースされました。当初は、更新ブランチの名称は「Current Branch(CB)」「Current Branch for Business(CBB)」「First Release for Current Branch for Business(FR CBB)」であり、2015年9月末はCBとFR CBB向けの提供開始でした。

2016年2月にCBBへの提供が開始されるのと同時期に、現在のCurrent Channel、Deferred Channel、First Release for Deferred Channelに変更されています。2016年3月には次のDeferred Channelに向けたFirst Release for Deferred Channelの提供が開始され、このとき初めて3つの更新ブランチが出そろったことになります(画面3)。

・Office 365 ProPlusの最初の分かれ道。どの道に進む、それとも戻る?(連載:その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説 第55回、2016年4月5日公開)

Office 365 ProPlusの更新ブランチや更新状況の確認、更新の手動実行は「ファイル」→「アカウント」から行えます。バージョン情報は、以前は「16.0.ビルド番号」の形式でしたが、最近は「バージョンYYMM」(2016年11月なら1611)とビルド番号で表示されるようになっています(Deferred Channelはまだ旧表記)。

更新チャネルは、以前は「現在の分岐」「ビジネスの現在の分岐」「ビジネスの現在の分岐の最初のリリース」とおかしな日本語訳でしたが、現在は「最新機能提供チャネル」「Deferred Channel」「Deferred Channelの初回リリース」のように表示されます(2016年12月9日現在)。

この辺りの表記もバージョン(ビルド)によってコロコロ変わるのが、最近のマイクロソフト的なところ。なぜ変更したのかと問えば、きっと「ユーザーのフィードバックを反映して……」と答えるでしょう。「ブランチ」「チャネル」「Deferred(遅延)」のいずれも日本人にとっては分かりにくい表現です。新しい用語として最初のものを押し通してくれた方が、Windows 10とも一貫性があってよかったのではと筆者は思います。

名称はともかく、更新ブランチという考え方は分かりにくいし、1つの企業で複数のブランチを管理しようとすると一気に複雑になります。Office 365 ProPlusを導入したなら、既定のDeferred Channelのまま利用するのが最も安定的に使えると思います。

もし、Office 2016のアプリケーションと連携するようなアドインやアプリケーションがあるなら、限定された範囲内でFirst Release for Deferred Channelで事前にテストするとよいでしょう。Current Channelは決してお勧めしません。

例えば、Current Channelでは、2016年10~11月の約1カ月間、Word 2016とOutlook 2016で日本語変換がおかしくなり(別窓が表示される)、非常に使いにくい状態になっていました。

・Word 2016 と Outlook 2016 の小さな小窓問題解消(筆者の個人ブログ)

●4月――Windows 10のトラブルシューティング、もう一度、まとめました

本連載では、Windows 10へのアップグレードやアップグレード後のトラブル事例と解決方法を何度も取り上げてきました。2016年3月までのトラブル事例は、以下の記事にまとめてあります。

・Windows 10のトラブルシューティング、まとめました(本連載 第62回、2016年3月31日公開)

その後もトラブル事例は尽きません。主に、Windows Updateを起因としたトラブル、品質更新プログラムや機能更新プログラムによる仕様変更に関わるトラブルが多かったと思います。

・Windows 10のトラブルシューティング事例――グループポリシーエディターのエラーを素早く解決する(本連載 第64回、2016年4月25日公開)
・更新プログラム「KB3159398」の適用で一部のグループポリシーが機能しなくなる問題を回避する方法(本連載 第68回、2016年6月27日公開)
・Windows 10のトラブルシューティング事例――ストアとストアアプリをポリシーで制限するには?(本連載 第69回、2016年7月12日公開)
・セーフモードでも起動できないという悪夢からの脱出、再び――Windows 10の場合(本連載 第73回、2016年9月5日公開)
・Windows Updateが進まない/完了しない/失敗するという悪夢からの脱出――Windows 10/Windows Server 2016の場合(本連載 第78回、2016年11月15日公開)

●5月――“Windows 7 SP2のようなもの”の提供

Windows Vistaは2007年1月、Windows 7は2009年7月のリリースです。これらのOSの「サービスパック(Service Pack:SP)」は、それぞれ2009年5月のWindows Vista SP2、2011年2月のWindows 7 SP1が最後です。最後のサービスパックからの期間が長いため、その後にリリースされた更新プログラムも膨大な数になっています。

トラブルシューティングのためにWindows VistaやWindows 7を新規インストールしたことがある人なら分かると思いますが、最後のサービスパック以降の全ての更新プログラムをインストールするには膨大な時間がかかるだけでなく、まず間違いなくいくつかのトラブルに遭遇します。

例えば、Windows Updateのコンポーネントが古いことが原因で更新が検出されなかったり、リソースの問題でCPUが100%に張り付き、更新の検出やダウンロード、インストールが一向に進まなかったりといったトラブルです。

Windows Updateに問題があっても新しいサービスパックがあれば解消されるのですが、Windows VistaとWindows 7はすでに延長サポートフェーズに入っており、新しいサービスパックが提供されることはありません。

Windows 7に関しては、2016年5月に良いニュースがありました。Windows 7 SP2ではありませんが、Windows 7 SP1以降の全ての更新プログラム(ただしIE 11およびIE 11関連を除く)を含むロールアップ更新プログラム「KB3125574」が提供されたのです。これにより、新規インストールから最新状態に更新するまでの時間と労力は大幅に短縮されます。以下の記事で実際にやってみました。

・ロールアップ更新プログラムでWindows 7の新規インストールが楽になる(本連載 第66回、2016年5月24日公開)

Windows Vistaに関してはロールアップ更新プログラムの提供はありません。先日、日本のWSUS(Windows Server Update Services)サポートチームのブログに、以下のような記事が投稿されました。根本的な問題解決にはならないかもしれませんが、Windows Updateで問題に遭遇したら試してみる価値はあります。

・Windows Vista にて Windows Update がなかなか終わらない事象について(Japan WSUS Support Team Blog)

実は、Windows XPでmicrosoft.comのWebサイトを参照できない問題が別のPCでも再現するのかどうかを、Windows XP Professional SP3を仮想マシン環境に新規インストールして試してみました。結果は、Windows Updateサイトから更新の確認とインストールを手動で実行することで、更新プログラムの検出がゼロになるまで何のトラブルもなく更新できました(画面4)。

Windows Updateが「コントロールパネル」に完全に統合されたWindows Vistaから、Windows Updateは爆弾を抱えてしまったように感じます。Windows 10でWindows Updateは新たに生まれ変わるチャンスを得たのですが、これまでの状況を見る限り、試行錯誤中という感が否めません。

●6月──半ば強引なWindows 10へのお誘い

マイクロソフトはWindows 10の2015年7月のリリースに向けて、Windows Updateを通じて「Get Windows 10(GWX)」アプリをWindows 7 SP1およびWindows 8.1のPCに配布して、Windows 10の無料アップグレードの予約を受け付けました。正式リリース後は、Windows Updateを通じてWindows 10のアップグレードの提供を開始しました。

GWXアプリには何度か変更が加えられ、「無効にしたはずなのによみがえった」といったゾンビ扱いや、「予約していないのにアップグレードが始まった」「勝手にアップグレードされた」「アップグレードを取り消せない」といったトラブルを起こすなど、話題に事欠きませんでした。今思えば懐かしささえ感じます。

・“勝手にWindows 10にアップグレードされる”は本当か?(本連載 第67回、2016年6月15日公開)

●7月──GWXアプリとの熱い戦いが終了

Get Windows 10(GWX)アプリは、最初から適切に対処していれば悩まされずに済んだはずでした。しかし、理由があってWindows 10にアップグレードしないことを決めた人、Windows 10にアップグレードできない人の一部は、GWXアプリとの闘いを続けていました。

その長きにわたる闘いも、Windows 10の無料アップグレード期限である「2016年7月29日」をもって終了しました。GWXアプリがその役目を終えたからです。

GWXアプリは活動を停止しましたが、GWXアプリの本体はその後もシステムに居残り続けていました。GWXアプリが完全に消えたのは、2016年9月にリリースされた更新プログラムによってでした。

・今度こそ本当にさよなら、「Windows 10を入手する」アプリ(本連載 第75回、2016年10月3日公開)

●8月──祝! Windows 10 Anniversary Updateリリース

2016年8月2日、Windows 10に対する2回目の機能更新プログラム(機能アップグレード)である「Windows 10 Anniversary Update(バージョン1607)」の提供が開始され、Windows Updateを通じて配布されました。Windows 10ユーザーであれば、Windows Updateによる配布を待たずとも、手動で更新することが可能です。

・速報! Windows 10 Anniversary Updateがやって来た!――確実にアップグレードするための3つの方法とは?(本連載 第71回、2016年8月4日公開)

2016年8月は、Current Branch(CB)向けのリリースでした。Current Branch for Business(CBB)向けのWindows 10 Anniversary Updateの提供は、2016年11月末に始まったばかりです。

Windows 10の品質を疑問視している人が多いと思いますが(筆者もその一人です……)、CBBを選択することで、より安定したビルドになってから利用を開始することができると期待できます(※しかし、実際には、12月初めにWindows 10 Anniversary UpdateのCBBへの提供直後に更新プログラムが原因で一部のPCでネットワーク接続が失われるという問題が発生しています。この問題は12月中ごろの別の更新プログラムで解消済みですが、CBBは安定版というよりも、単にスケジュールの話なのではという印象を受けます)。

ポリシー設定により、さらに導入を延期することも可能です。ちなみに、Windows 10 Anniversary UpdateのCBは「バージョン14393.0」から、CBBは「バージョン14393.447」からスタートしました。ただし、CBBは企業向けの機能であり、Windows 10 Homeエディションでは利用できません。

・Windows 10 1607 is now a Current Branch for Business(CBB)release[英語](Microsoft TechNet)

●9月──祝! Windows Server 2016完成、でもいつ完成したの?

2016年9月26日、「Windows Server 2016」が正式に発表され、Windows Server 2016評価版の提供が始まりました。最初のプレビュー版である「Windows Server Technical Preview」の提供開始が2014年10月1日、その後、Technical Preview 2~5を経て、ようやく正式リリースとなりました。

・ついに完成、Windows Server 2016評価版をインストールしてみた(連載:vNextに備えよ! 次期Windows Serverのココに注目 第59回、2016年9月30日公開)
・通常の方法でWindowsをインストールできない場合の“超抜け道的”対処方法(本連載 第77回、2016年10月28日公開)

Windows Server 2016は、開発やリリーススタイルが以前のWindows/Windows Serverとは異なるため、実は、いつ完成したのかはっきりしません。マイクロソフトの公式ドキュメント内の記述から筆者が想像したのは、RTM(製造工程向けリリース)はWindows 10 Anniversary Updateと同じ8月初めの「ビルド14393.0」で、正式リリースであるGA(General Availability)は評価版提供開始時の「ビルド14393.206(14393.0+KB3192366)」のようです。

一般提供開始は2016年10月12日からで、その時点のビルドは「14393.321(14393.0+KB3194798)」でした。それ以前に評価版以外の提供は、MSDN(Microsoft Developer Network)サブスクリプションやボリュームライセンスを含め一切なかったわけですから、「ビルド14393.321」が事実上のGAと考えてもよいかもしれません。

●10月──Windows Server 2016の一般提供が開始

ここからはつい最近の出来事です。筆者はこの時期、Windows Server 2016とSystem Center 2016に関するホワイトペーパーの制作に携わる傍ら、Windows Server 2016に関する専門書籍の執筆に没頭していました。

どちらもWindows Server 2016 Technical Preview 5をベースに書き始め、Windows Server 2016評価版が出てから急いで変更点の確認や原稿の差し替えを行いました。Windows Server 2016評価版の時点の「ビルド14393.206」と一般提供時点の「ビルド14393.321」との違いも気になったので、同じ作業を2度繰り返すことになりました。

以前のバージョンのWindows Serverは、一般公開より先行してRTM版がMSDNサブスクリプションなどで提供されたのですが、今回はそれがないため苦労しました。オンラインのドキュメントなら随時変更を加えていくことができますが、ホワイトペーパーや書籍となるとそうもいきません。

この時期の筆者の成果の1つ、ホワイトペーパーはこちらから入手できます。

・Windows Server 2016 & System Center 2016評価ガイドGA版(マイクロソフト)

●11月──Nested VirtualizationとNano Serverが手放せない

11月はWindows Server 2016の書籍の執筆も完了し、後は校正作業の繰り返しでした。Windows Server 2016のHyper-Vの新機能である「入れ子構造の仮想化(Nested Virtualization)」と「Nano Server」のおかげで、筆者の貧弱なサーバ環境でも、複数ノードのクラスタ環境を構築して機能を評価することができました(画面5)。

入れ子構造の仮想化は、Hyper-V仮想マシンのゲストOSでHyper-Vを有効化できるというもの。Hyper-Vホストを仮想マシンとして準備できるので、1台の物理サーバで複数ノードからなるHyper-Vホストクラスタを構築できます(画面6)。

筆者の物理サーバは、大容量のメモリを搭載しているわけではありませんが、ゲストOSとして通常のWindows Server 2016の代わりにNano Serverを利用すれば、少ないリソースでHyper-Vのクラスタを構築できます。また、クラスタのノードをNano Serverにすることも可能です。

●12月──Windows 10のWindows Updateが怖い

2016年前半はGWXアプリの話題で持ち切りでしたが、その後はWindows 10でもWindows Updateのトラブルの話題が多くなってきたように感じます。Windows 10のWindows UpdateはWindows 8.1以前から大きく変更され、ユーザーがコントロールできる部分が少なくなってしまいました。

Windows 10 Anniversary Updateからは、Windows Updateの詳細オプションにあった「自動更新」と「再起動の日時を指定する」が廃止され、既定では自動更新が有効、アクティブ時間外(既定は8:00~17:00)に半ば強制的に再起動するような動作仕様に変更されました。

Windows Server 2016のWindows Updateも同じ仕様です(Server Coreインストールは除く)。企業向けエディションであれば、ポリシー設定でコントロールできる部分もありますが、Windows 10 Homeエディションについては自動更新に任せる以外の選択肢が提供されない状態です。

一方、定例更新(日本は第2火曜日の翌日)だけでなく、不定期に更新がやってくる上、たびたびトラブルが報告されています。

例えば、「ダウンロードが途中で止まっているように見える」「勝手に再起動が始まり、未保存のデータがなくなった」「数時間かかってやっと準備が完了したのに、再起動中に“変更を元に戻しています”となって失敗する」「“コンピュータの電源を切らないでください”のまま数時間経過する」「≪Windows Update後にネットワークが接続できなくなった」「Windows Update中にネットが遅くなる」「Windows Update後にPCの動作が重くなる」といったトラブルです(画面7)。

ダウンロードに時間がかかるのは、更新ファイルサイズが巨大だからというわけではありません。以下の記事で検証したように、日常的に更新していれば、差分データのみがダウンロードされるため、実際のダウンロードサイズはそんなに大きくはありません。時間がかかるのは、別のところに問題があるのです。特に「ダウンロードが進まない(ように見える)」問題はWindows 10 Anniversary Update以降で気になるようになりました。

・Windows 10の「累積的な更新プログラム」の本当のダウンロードサイズは?(連載:その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説 第71回、2016年11月22日公開)

前述したように、Windows 7やWindows Vistaはリリース後の長い時間経過によるWindows Updateの爆弾を抱えた状態です。Windows 10は、累積的な更新と機能更新の組み合わせにより、リリースからの時間経過に起因する爆弾は取り除かれましたが、Windows 10では全く別の新たな問題を抱えているような気がします。

Windows 10のWindows Updateの仕様が機能更新(機能アップグレード)のたびに変更が加えられているのは、新たな問題を何とかしようという試行錯誤のように思えてなりません。

米Microsoftは、2017年始めに予定されているWindows 10の次期大型アップデート「Creators Update」について、アップデートで追加される企業向けのセキュリティや管理機能を公式ブログで紹介した。

セキュリティ対策については、現在の脅威に対処するためには、セキュリティに対して継続的かつ徹底的に取り組む必要があると説明。IT管理者がネットワークやデバイスの脅威から効果的に保護、防御し、対応できるように、Creators Updateでは、引き続き新しいセキュリティ機能を提供するとしている。

脅威の監視、追跡、対応を簡単にするためのツールとしては、Anniversary Updateで初めてリリースされた「Windows Security Center」と呼ばれる集約型のポータルを使用して、Windows 10のセキュリティイベントを一元的に把握できるようにする。Windows Security Centerは、Microsoft Intelligent Security Graphを通じてOffice 365 Advanced Threat Protectionにリンクされており、IT管理者はエンドポイントやメールに対する攻撃を1つの場所でシームレスかつ簡単に追跡できる。

また、Creators Updateでは、ネットワークに対する攻撃を調査して対応するために、メモリ内のセンサー、強化されたインテリジェンス、新しい修復アクションなど、Windows Defender Advanced Threat Protection(ATP)に新しいアクションとインサイトを追加する。

Creators Updateでは、Windows Defender ATPのセンサーを拡張して、メモリ内のみに潜伏する脅威やカーネルレベルの脆弱性攻撃を検出。これにより、読み込まれたドライバーやメモリ内のアクティビティを監視できるほか、カーネルの脆弱性攻撃の可能性を示すインジェクション、リフレクションによる読み込み、メモリ内の変更に関するさまざまなパターンを検出できる。

Microsoft Threat Intelligence(TI)には、既に「FireEye iSIGHT Threat Intelligence」などの業界パートナー製品が追加されているが、Creators Updateでは、IT管理者がWindows Security Centerに独自のインテリジェンスを供給して、侵害に関する独自のインジケーターに基づいてアクティビティに関するアラートを設定できるようになる。

また、Windows Defender ATPの新しい修復アクションも提供される。Windows Security CenterでIT管理者向けのツールが提供され、マシンの隔離、フォレンジックの収集、実行中のプロセスの強制終了と消去、ファイルの検疫やブロックといった操作をワンクリックで実行できるようになり、対応にかかる時間をさらに短縮できる。

また、クライアント端末の管理についても、新たな機能を追加する。

Microsoftでは、企業が短期間でWindows 10に移行できるよう、IT部門が自社の環境を分析してWindows 10へのアップグレードを支援するサービス「Windows Upgrade Analytics」を既に提供している。Windows Analyticsダッシュボードには、今後数カ月のうちにWindows 10デバイスを効率的に管理、サポートするために役立つリソースがさらに追加される予定で、ダッシュボードに追加されるリソースにより、企業は独自のテレメトリを使用して新しいインサイトを引き出し、社内のアップグレード、更新、デバイスの正常性検証といったプロセスにおけるコンプライアンスを徹底できるとしている。

また、従来のBIOSを使用してインストールしたWindowsデバイスをUEFIに変換にするため、これまでの手作業を自動化するシンプルな変換ツールを導入。変換ツールは、Windows 7からWindows 10へのインプレースアップグレードプロセスの一環として、System Center Configuration Managerなどの管理ツールと統合できる。

Creators Updateでは、モバイルアプリケーション管理も導入する。この新機能により、モバイルデバイス管理ソリューションにデバイスを登録しなくても、個人用デバイスのデータを保護できるようになり、従業員の個人用デバイスを管理するという余分な作業に手を煩わされることなく、企業データのセキュリティを確保できるとしている。

また、企業の顧客からは、更新プログラムのダウンロードファイルのサイズを改善してほしいという意見が寄せられているとして、Creators Update以降の更新プログラムには、前回の更新以降に実施された変更のみが含まれるため、ダウンロードサイズが約35%削減されると説明。また、System Center Configuration Managerの高速更新プログラムを強化し、毎月の更新プログラムのサイズを最大90%削減する取り組みも進めているとしている。

米Microsoftは12月1日(現地時間)、Windows 10 Insider Previewの「Build 14977」をモバイル向けにFast ringで配信開始した。

PC版に関しては、新しいビルドにアップデートするとアプリが壊れてしまうバグが発生しているとのことで、今週はPC向けビルドをリリースしないとしている。

モバイル向けビルドでは前回の「Build 14971」でPC版WebブラウザのEdgeに追加された、電子書籍フォーマット「EPUB」の読み込み機能が、モバイル版のEdgeにも実装された。

プロテクト処理が施されていないEPUBファイルであれば、フォントやテキストサイズの変更ができ、ライト/セピア/ダークの3テーマを選べるようになっている。また、ブックマーク(しおり)機能、テーブルコンテンツの参照およびWebブラウザの下部にあるシークバーによるページ移動も可能。このほか、単語/フレーズ検索や、コルタナによる特定単語の定義に対応した。

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Surface Studio がデスクをクリエイティブなスタジオに変え、Windows 10 Creators Update がクリエイティビティとゲームの新しい体験を提供

 

本日、マイクロソフトは、4億台以上の Windows 10 デバイスに対して、3度目のメジャーアップデートとなる Creators Update によりクリエイティビティの新しい波を実現していくビジョンを示すとともに、Surface Studio、Surface Dial、強化された Surface Book を発表しました。

Surface ファミリーを拡張する Surface Studio は、ワークステーションをパワフルなデジタルのキャンバスへと変え、史上最薄の LCD モニター(注1)によって、より没入感のある自然なクリエイティブ作業を可能にする新しいデバイスです。目の覚めるような Ultra HD 4.5K スクリーンは、最先端の 4K TV と比較してピクセル量は 63%増となっています。Surface Studio は、ペン、タッチ、そして、クリエイティブ作業のために設計された新しい入力デバイスである Surface Dial を使って快適に操作でき、スクリーン上で両手を使うという全く新しいやり方で、編集や制作作業を行うことができます。

2017年前半に無償アップデートとして提供開始される Windows 10 Creators Update は、3Dと Mixed Reality(複合現実)による制作、共有、エクスペリエンスをあらゆる人に提供し、大切な人々とより容易につながるようにし、あらゆるゲーマーをブロードキャスターに変えるものです。また、Creators Update によって Microsoft Edge が3D を全面的に採用した初のブラウザーになります。

マイクロソフト コーポレーションの CEO のサティア ナデラ (Satya Nadella) は、「マイクロソフトのミッションは、地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにすることです。Windows 10、Microsoft Surface、そして Mixed Reality により、マイクロソフトは、新しい方法で制作、協業、自己表現を行うツールを提供し、開発者、メーカー、クリエイターの皆様を支援します」と述べています。

Surface Studio がデスクをクリエイティブなスタジオに

Surface Studio は、自然にクリエイティブな作業を行い、アイデアを具現化するための新しいクラスのデバイスです。28インチの PixelSense™ Display によるピュアでリアルな発色の 1,350万ピクセルがユーザーに没入感をあたえ、Zero Gravity Hinge によりクリエイティブなプロセスの各ステージでスクリーンを容易に調整できます。スクリーンを Desktop Mode から Studio Mode に変更したときには、スケッチ、書き込み、デザインに理想的な、標準的な製図板と同じ20度の角度で固定することができます。

ディスクリートの NVIDIA(R) GeForce(R) GPU により加速された第6世代の Intel(R) Core(TM) プロセッサは、スムーズで没入感があるグラフィック性能と、SiemensのNX(TM) ソフトウェア(注2) などのプロフェッショナル プログラムの稼働に十分な処理能力を提供し、ワークフローを全面的にサポートします。建築家は Surface ペンでアイデアをスケッチし、強力な 3D モデリングソフトウェアで設計し、クライアントとのレビューや修正作業まですべて1台のデバイスで行うことができます。

Surface Studio の推定小売価格は 2,999 ドルからです。本日より米国において Microsoft Store、MicrosoftStore.com、BestBuy.comを通じてプレオーダー可能になり、このホリディシーズンに限定数の出荷が開始され、2017年前半により広範に出荷される予定です。

Surface Dial — クリエイティビティに新しいスタイルを

Surface Dial はクリエイティブな作業のための新しい周辺機器です。Surface Dial は、Windows 10 と Surface を連携し、スクロール、ズーム、ナビゲーションをより高速かつ直感的にできるようにします。Surface Studio では Surface Dial はさらにユニークな体験を提供します。Surface Dial をスクリーン上に直接置くことで、稼働中のアプリ固有のデジタルツールが表示され、ワークフローに沿って、よりシームレスな作業が可能になります。たとえば、アーティストは Surface Dial を使って、画面からペンを離すことなく、ブラシの筆先のサイズや色を変更することができます。Surface Dial、ペン、タッチの組み合わせにより、デジタル環境において、より集中でき、感覚的な作業が可能になります。BlueBeam Inc.(注2)、Drawboard(注2)、Mental Canvas(注2)、Siemens PLM Software(注2)、Silicon Benders(注2)、Smith Micro Software, Inc.(注2)、StaffPadといったパートナーが、すでに自社ソフトウェアを Surface Dial による新たな体験に最適化しています。

Surface Dial は、本日より米国の Microsoft Store、MicrosoftStore.com、一部のBest Buy 店舗、BestBuy.com においてプレオーダーが開始され、11月10日より推定小売価格 99ドルで販売されます。

最もパワフルな Surface Book

またマイクロソフトは、Surface Book with Performance Base を発表し、そのクラスにおいて最強のラップトップをさらに強化しました。Surface Book の新しい 3つのモデルは、第6世代のIntel(R) Core(TM) i7 プロセッサを採用し、オリジナルの Surface Book と比較して2倍以上のグラフィック処理能力があります。さらに、Surface Book with Performance Base では、高く評価されているスマートなデザインのままで、16時間のバッテリー駆動時間(注3)を実現しています。Surface Book with Performance Base により、エンジニアは数千の部品を持つ 3D CAD モデルを画面上で回転させ、デザイナーや開発者は大容量のファイルを迅速にレンダリングし、ゲームファンはお気に入りのゲームをより楽しめるようになります。同等のバッテリー駆動時間、パフォーマンス、ピクセル数を軽量型のパッケージで実現したラップトップ製品は他にありません。

Surface Book with Performance Base の推定小売価格は 2,399 ドルからです。本日より、Microsoft Store(注4)、MicrosoftStore.com、そして、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの一部の販売店でプレオーダーが開始され、11月10日から出荷が開始されます。

Windows 10 Creators Update

すべての人が3D において創作、共有、体験できるようにする

マイクロソフトは、Windows 10 Creators Update により、ハードウェアとソフトウェアを通じて 3D をあらゆる人々に提供するという包括的なビジョンを明らかにしました。

マイクロソフトは、Paint 3D によってアイデアを現実化する新しい方法を発表しました。Windows 上で月間1億人以上のユーザーに使用されている Microsoft Paint をベースとした Paint 3D は、全く新しく使いやすい 3D のアートスタジオです。マイクロソフトが発表した、新しいオンラインコミュニティ Remix3D.com により、世界中のクリエイターと作品をつなぐことができるようになりました。これにより、Minecraft のプレイヤーが自分の 3D 作品を Remix 3D コミュニティに共有するなど、クリエイターにとって全く新しいシナリオが可能になりました。

クリエイティビティの新たな波を生み出すために、マイクロソフトは Trimble と協業し、3D モデリングプログラム Sketchup、そして3D Warehouseからの数百万のクリエイターと作品を、Remix3D.com に提供します。

マイクロソフトは Windows 10 における 3D の可能性をさらに示すため、家族旅行先で作った砂の城のような現実世界の3Dの物体を、スマートフォンで容易に取り込み、保存し、パーソナライズし、3D メモリーや写真として共有する様子を紹介しました。マイクロソフトは、来年には Word、Excel、PowerPoint に 3D 機能のサポートを追加します。これにより、Windows 10 Creators Update 上で Office が 3Dモデルをシームレスに扱えるようになります。

Windows Insider Program (insider.Windows.com) に参加することで、どなたでも本日から Paint 3D を使って創作や共有を行うことができます。Windows 10 の 3D 機能に関する追加情報は http://www.Remix3D.com を参照ください。

すべての人が Mixed Reality を体験できるようにする

Mixed Reality は、仮想世界と現実世界を融合し、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、そしてその間にあるすべての状況において、創作、コミュニケーション、学習、遊びの方法を変革します。Mixed Reality の可能性を示すために、マイクロソフトは、住宅のリフォームとデザインの大手企業である Houzz と協力した実証実験を紹介しました。HoloLens 上で Microsoft Edge ブラウザーを使うことで、Houzz のユーザーは、購入前に、商品を自宅に置いたイメージをプレビューできます。Microsoft Edge はブラウザーとして初めて Ink 機能を Web に取り入れましたが、初めて3D を全面的に採用したことにもなります。

Creators Update は、Mixed Reality を体験する上で最も強力で手に入れやすい方法です。マイクロソフトは、HP、Lenovo、Dell、Acer、ASUS が、Creators Update によって Mixed Reality を実現できる最初の VR ヘッドセットを提供することを発表しました。2017年に登場する、これらのヘッドセットは、6自由度を実現し、容易に設定でき、家の中を歩き回って仮想世界を体験できる組込型センサーを実装しています。マーカー(位置情報センサー)は必要ありません。

現在は、それほどパワフルでない VR アクセサリが推定小売価格 500ドル以上で販売されていますが、Windows 10 Creators Update によって、安価なラップトップや PC で使用できる新しい VR ヘッドセットが、推定小売価格 299ドルから提供されます。

Windows 10: 4Kゲームとゲーム内ブロードキャスト向けとして最高のプラットフォーム

ゲームは、観衆を集めるエンターテインメントとしても、スポーツとしても爆発的な人気になっています。Windows 10 Creators Update により、最も高速で信頼できるマルチプレイヤーネットワークである Xbox Live(注5)上で、ライブゲームストリームや、カスタマイズされた eSports トーナメントをあらゆるゲームファンが楽しめるようになります。

Creators Update には、Xbox One と Windows 10 上の Beam システムの統合が含まれ、Xbox Live 上でのインタラクティブなブロードキャストとゲームプレイの視聴が可能になります。追加機能も今後発表予定です。インタラクティブなブロードキャストでは、お気に入りのストリーマーのプレイを見るだけではなく、リアルタイムでプレイヤーとやり取りすることができます。

また、Creators Update では、Xbox Live の Arena を通じて、ユーザーが作成したトーナメントを実現できます。誰でも競技ルールを設定し、友人を招待し、Windows 10 であっても Xbox One であってもシームレスにトーナメントの進捗を見ることができます。

さらに、Windows 10 搭載ゲーミング PC により、 “Forza Horizon 3”、“Gears of War 4” などのゲームを 4K でプレイできます(注6)。これは今年のホリディシーズンに提供される大作ゲームの中で最大の解像度です。

大切な人と早くつながってシェア

マイクロソフトは Windows 10 Creators Update で、Windows MyPeople という機能により、体験の中心に「大切な人」を据えようとしています。Windows MyPeople により大切な友人、家族、同僚に、どの Windows PC からでも瞬時にアクセスできるようになります。

Windows MyPeople により、お気に入りの連絡先を Windows のタスクバーにピン留めし、ドキュメント、写真、ビデオをドラッグ & ドロップすることで簡単に共有できるようになります。“Shoulder Taps”と呼ばれるユニークな機能により、大切な人々から通知を受け取り、メール、インスタントメッセージ、共有ドキュメントなどを統合した形で見ることができます。Windows MyPeople の体験は、すべての ユニバーサル Windows プラットフォーム (UWP) アプリに統合され、容易なシェアを可能にします。

さらなる追加機能

Windows Insiders は、Windows Insider Program を通じて Windows 10 Creators Update のプレビュー版を利用いただけるようになります。あらゆる人のための 3D と Mixed Reality、ゲーム内ブロードキャスティング、そして MyPeople は、2017年前半に提供される Windows 10 Creators Update の新しい体験の一部でしかありません。同アップデートに含まれるプロダクティビティ、クリエイティブ、セキュリティ、ゲーミングに関する追加機能もまもなく発表予定です。


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