米Microsoft Corporationは9日(現地時間)、Windows 10の最新プレビュー版「Windows 10 Insider Preview」Build 15002を“Windows Insider Program”の“Fast”リングの参加ユーザーに対して公開した。今回はPC版のみのリリースとなっている。
 

■タイルフォルダー機能が追加されたスタート画面

Build 15002に盛り込まれた変更は多岐にわたる。まず、スタート画面にタイルフォルダー機能が追加された。Windows 10 Mobileではおなじみの機能で、タイルを他のタイルへドラッグ&ドロップするとフォルダーが作成され、複数のタイルをコンパクトにまとめられるようになる。

■共有機能がリファイン

さらに、OSの共有機能がリファインされ、共有先のアプリケーションリストがサイドパネルではなくフライアウト(ポップアップ表示されるパネル)で表示されるようになった。Windows 8.x時代の“チャーム”を継承したデザインを廃し、よりスムーズにコンテンツを共有できるようになっている。

■高DPIサポートも改善

また、デスクトップアプリの高DPIサポートが改善されたのも大きな変更点。前ビルドで「Microsoft Management Console(MMC)」がスケーリングに対応したのに続き、本ビルドでは「パフォーマンス モニター(Perfmon)」が高DPI環境に対応した。個々のアプリケーションに関しても、スケーリング方法を設定する機能が追加。実行ファイルのプロパティ画面からスケーリング設定を上書きして、スケーリング非対応のデスクトップアプリが高解像度ディスプレイでボヤけて描画されるのを防止できるようになった。ウィンドウをリサイズする際のアニメーションや、モニター構成を変更した場合のデスクトップアイコンの配置なども改善されているという。

■デスクトップの指定領域をキャプチャー可能に

そのほかにも、「OneNote 2016」で人気を博していたスクリーンショット機能がOSへ統合。[Windows]+[Shift]+[S]キーでデスクトップの指定領域をコピーしてクリップボードへ張り付けられるようになった。また、[ネットワーク]フライアウトから簡単にVPNへ接続できるようになったほか、タスクバーのカレンダーで太陰暦がサポートされるなどの改善も盛り込まれている(中国語環境のみ)。

■「設定」アプリにも多くの改善、“Apps”画面などが追加

このようにOSの機能やオプションが大きく拡充されたことに伴い、「設定」アプリにも多くの改善が盛り込まれた。

まず、“Apps”画面が追加された。肥大化した“システム”画面から、アプリケーションのアンインストールなどを行う“アプリと機能”や“既定のアプリ”といった項目が移設されている。そのほかにも、画面の右側にパネルが追加。サポートや関連する項目へのアクセスが容易になった。また、詳細ページへ遷移した後もカテゴリが見出しとして掲載されているので、現在どのカテゴリを閲覧しているのかを容易に把握できるようになった。

さらに、個々の設定ページに関しても多くの変更と改善が盛り込まれている。

たとえば“デバイス”カテゴリには“Bluetooth & other devices”という画面が追加され、ここで周辺機器を一元管理できるようになった。また、「Anniversary Update」で導入されたクロスデバイス関連の設定が“プライバシー”カテゴリの“全般”ページから、“デバイス”カテゴリに新設された“Cross-device experience”へ移され、“My Device Only”と“Everyone”を切り替えられるようになった。

また“ディスプレイ”画面が刷新され、この画面から直接解像度の変更が行えるようになった。目の疲れや睡眠障害を引き起こすともいわれている“ブルーライト”を低減する設定も追加されており、日没時刻や指定時刻で有効化できるようになった。

さらに、Windows テーマを切り替える機能が「設定」アプリに追加。“個人用設定”カテゴリにある“テーマ”画面でテーマの切り替えが簡単に行えるようになった。また、“色”画面では“最近使用した色”が利用できるようになるなど、細かい改善が数多く盛り込まれている。

■“Windows Update”やペン入力・日本語入力周りの改善も

そのほかにも、“Windows Update”やペン入力・日本語入力周りの改善、点字サポートやナレーターの機能向上といったアクセシビリティ機能の強化、「Windows Defender」のオプション拡充、「Hyper-V」仮想マシンを作成するウィザードの追加、タッチパッド対応の強化といった変更が盛り込まれた。また、プレビュー版のエラーと正式版のエラーを区別するために、プレビュー版では“ブルースクリーン(BSoD)”が“グリーンスクリーン(GSoD)”へ変更されたほか、一部のデバイスで電力消費量を削減するための機能が試験導入されている。